いぶし瓦の美しさを、日常へ。
四季折々の自然にとけ込み、
およそ1400年前から日本の風景でありつづけてきた瓦。
その姿に心やすらぐのは、遠い祖先の記憶が残っているからかもしれません。
そんないぶし瓦の美しさを、くらしのなかで愛でることはできないか。
そんな問いから生まれたのが「QUNKA-燻火-(くんか)」。
いぶし瓦の美しさは、
その独特の光沢と連続する陰影美にある───。
「そう見定めた仕事人たちが、
自らの矜持に懸けて世に問う、新しい瓦のかたちです。
「燻化(くんか)」という工程を経て土がいぶし瓦へと昇華されるように、
「QUNKA -燻火-」もまた、瓦の新たな価値を拓いていきたい。
屋根から降りてきたちいさな日本の風景が、
現代を生きる人々にとって心やすらぐものになりますように。

器の造形技術が、瓦に新たな命を吹き込んだ。
いぶし瓦の美しさを、日常へ。その実現のために取り入れたのが、「器」の造形技術。 暮らしの道具に端を発し、今や芸術品としても愛される器。同じ「やきもの」でありながら異なる進化を遂げてきた両者が出逢ったことで、瓦に新たな命が吹き込まれました。

国宝を擁する京都の寺院も守る
丈夫で美しい「三州瓦」
江戸時代から日本の瓦の三大産地のひとつとして知られる三州。良質な粘土や海運の便にめぐまれ、現在では日本最高の生産量を誇っています。その丈夫で美しい瓦は、国宝を擁するような京都の寺院から一般住宅にまで広く用いられ、日本の風景を描きだしています。(三州とは、愛知県の西三河地方を指し、江戸時代から日本の瓦の三大産地のひとつとして知られている。 現在の主要産地は同県の高浜市、碧南市、半田市。)

世界最古の土器にルーツ
芸術としても愛される日本の「器」
およそ1万6500年前の縄文土器が日本の器のはじまり。その歴史の長さは世界でも群を抜きます。初めて釉薬がかけられたのが奈良時代。その後、安土・桃山時代の茶の湯の流行、江戸時代の磁器の興隆を経て、国内外で愛されるように。現在もなお、日本各地で進化をつづけています。

PRODUCT

花 器
- 順 風 -
Junpu
書斎にふさわしい花器を求めて、試作を重ねること数年。ようやく完成に至ったのが「順風」。 見る角度によって表情を変えるその美しさが、いぶし瓦のある日本の風景の安らぎを、日常にもたらします。



